(仮称)登って登って国士無双

登山を趣味とするオフィスワーカーのブログです

室堂~五色ヶ原②

今日もいい天気です。雷鳥沢キャンプ場を6:30出発。振り返るとたくさんのテントがありました。

しばらく歩いたところ。眼下に室堂山荘が見えますね。

一の越山荘(標高2,700m)が見えてきました。雷鳥沢キャンプ場が標高2,280mなので、420m登ったことになります。

一の越山荘とうちゃく

一の越からは、奥に、槍ヶ岳から南岳の稜線が見える。何年か前あの稜線を歩きました。3,000m峰を3座クリアできる稜線歩きであって、歩いている人が少なくて、気持ちよかったなぁ。

一の越から富山大学研究所までさらに登りました。トウヤクリンドウが咲き誇っています。

ここからは目的地五色ヶ原が見えます。中央に映っているポツンと一軒家は五色ヶ原山荘。そこから15分くらいのところにキャンプ場があります。そこが本日の目的地。後ろの白っぽい山は薬師岳。その後ろの山は黒部五郎岳でしょうか。どちらも百名山です。

さて、ここから五色ヶ原を目指して歩きます。左側に見えるてっぺんは龍王岳。龍王岳は登らずに五色ヶ原に向けて右側を巻いて下っていきます。

ここからは高山植物だらけ。青い花。(←名前不明)

黄色い花(←名前不明)

トリカブト

ハクサンフウロ

これは振り返って龍王岳を見たところ?

左下に黒部湖が見えますね。

紫の花はヨツバシオガマ?背後(写真の左側)にタンボ平に向かう登山道が見えます。2年前にタンボ平を歩きましたが、藪漕ぎ&激下りで大変だった思い出。タンボ平の紅葉は、歩いてみるより、上から、すなわち、立山黒部アルペンルート(ロープウェイ)から見るのがベターです。

獅子岳を激下りすると、ザラ峠です。ここは佐々成政が浜松の徳川家康に会うため、厳冬期に通過したという伝説が残っています。

獅子岳あたりから単独の男性とお話しましたが、6日間かけて黒部五郎岳水晶岳、読売新道、奥黒部、針ノ木谷で扇沢に降りる山旅とのこと。このルート、私には1回では難しいですが、歩いてみたいルートです。

獅子岳を振り返る。ガスが出てきて、視界はよくありませんが、涼しくなり歩きやすくなりました。獅子岳の下りはザラザラの石で歩きやすいとは言えない登山道。でも、スニーカーに半袖短パン、デイパックで歩く若者がいてすごい…。

ザラ峠から一山登ると、木道に出ました。このとき、キャンプ場が見えて、その光景に感動しました。

そして、五色ヶ原山荘とキャンプ場の分岐。

キャンプ場に至る木道の両側も花がたくさん。

キャンプ場見えてからが遠かった。全然着かない…。

キャンプ場にとうちゃく。朝6時30分に雷鳥沢キャンプ場を出発してから夕方5:20着。11時間くらい歩いたことになります。実は、疲労遭難一歩手前じゃないかと焦りました。なお、この写真は朝方撮影したものです。

テントを張って落ち着いたので、キャンプ場の受付と五色ヶ原山荘に水を汲みに行きました。雪渓が縮小しているようで、キャンプ場の水場は水が出ていませんでした。キャンプ場と山荘をつなぐ登山道はチングルマの綿毛ロード。

しばらく登って見下ろした光景。奥に見える建物がトイレ棟です。適度にテント同士が離れていてすいているようにも見えますが、岩や石があって、空いているところは張りにくい場所です。

途中雷鳥3羽と会いました。親子でしょうか。1羽は子ども雷鳥でした。砂浴び中でしたが、遠くから撮らせてもらいました。

このときに雷鳥がいることを教えてくれた男性も明日は薬師峠キャンプ場までコースタイム12時間超を歩くとのこと。このルート、本当に健脚で変態の人が多いです。

五色ヶ原山荘でキャンプ場の受付とCCレモンやらお菓子を購入し、水を汲んで復路を戻りました。水は山荘の入り口にある巨大やかんからいただきました。雪解け水なので、基本的にそのまま飲めるそうです。

ということで、この日は自炊して熟睡しました。テントから頭を出したら、満天の星空でしたが、星空を撮影する気力がなく、脳に焼き付けておこうと思ったまま、眠りにつきました。

さて、明日は室堂に帰ります。